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障害学会第11回大会(2014年度)


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目次

 【1】概要 
 【2】一般研究報告の募集 
 【3】プログラム
 【4】大会参加費・懇親会費等について 
 【5】宿泊情報 
 【6】その他 
 【7】障害学会第11回大会(沖縄大会)実行委員 


2014.11.5
   ■台風の影響への対応についてを掲載しました。
   【大会シンポジウム】「インクルーシブ社会 その理念と現実−沖縄における条例制定の経験を通して「障害学」を考える−」報告者・長位さんのレジュメを掲載しました。
   【大会シンポジウム】「同化と他者化、アイデンティティの語りと表象をめぐる問い──本土/沖縄、健常/障害」提起者・倉本さんのレジュメを掲載しました。

2014.11.4
   【大会シンポジウム】「インクルーシブ社会 その理念と現実−沖縄における条例制定の経験を通して「障害学」を考える−」報告者・堀さんのレジュメを掲載しました。
   【大会シンポジウム】「同化と他者化、アイデンティティの語りと表象をめぐる問い──本土/沖縄、健常/障害」提起者・岸さんのレジュメを掲載しました。

2014.10.22
   【参考】路線バス情報を掲載しました。また、参加費に関する説明を改訂しました。

2014.10.17
   【大会シンポジウム】「同化と他者化、アイデンティティの語りと表象をめぐる問い−−本土/沖縄、健常/障害」案内を掲載しました。

2014.10.14
   障害学会 第12回総会(2014年) 議事次第および資料を掲載しました。

2014.9.29
   【大会シンポジウム】「インクルーシブ社会 その理念と現実−沖縄における条例制定の経験を通して「障害学」を考える−」報告者・岡島さんのレジュメ・資料を掲載しました。

2014.9.29
   【大会シンポジウム】「インクルーシブ社会 その理念と現実−沖縄における条例制定の経験を通して「障害学」を考える−」案内を掲載しました。
   障害学会第11回大会(沖縄大会)実行委員名簿を掲載しました。

2014.9.10
   書籍販売等ブース利用申込みについてをご覧ください。

2014.9.8
   ポスター報告についてを掲載しました。

2014.9.4
   壇上報告要旨、およびポスター報告要旨を掲載しました。

2014.8.18
   古島駅⇔沖縄国際大学間 送迎バス時刻表を掲載しました。
   障害者が利用しやすいホテル一覧を掲載しました。


【1】概要

■日時:
2014年11月8日(土)、9日(日)

■場所:
沖縄国際大学 13号館3階
〒901-2701 沖縄県宜野湾市宜野湾2-6-1
キャンパスマップ

■交通アクセス:

  1. タクシー :那覇空港から約40分(3千円程度)
  2. レンタカー:駐車は会場(13号館)近くの第1駐車場をご利用下さい。登録不要。
  3. モノレール:那覇空港直結のモノレールを利用し、古島駅下車。
    当日は学会用にバス(車いすのまま乗車可)をチャーターし、学会開始時間および閉会時間に合わせて古島駅と沖縄国際大学の間を往復します。このバスはどなたでも利用できます。また、市営バスを選択して移動する参加者との平等を図るためにお1人あたり1回340円いただく予定です。
    *モノレール(ゆいレール)の駅間距離および所要時間は以下のHPに表示されています。
    http://www.yui-rail.co.jp/howto/distance.html#2
  4. バス:沖縄国際大学前バス停で下車できる110,98をお奨めします。

*案内係:当日は、学会の開始時間および終了時間に合わせて(1)モノレール古島駅、(2)大学正門前、および、(3)大学第1駐車場前に案内係を配置します。(終日ではありません。ご了承ください。)

*少人数の実行委員会で大会運営をしていますので、個別の対応が難しい状況にあります。会場までの移動方法は各自選んでいただきますよう、ご協力よろしくお願いします。
その上で、ご質問などございましたら問い合わせ先までご相談下さい。

■問い合わせ先
 沖縄国際大学 岩田直子研究室
〒901-2701 沖縄県宜野湾市宜野湾2-6-1
 Tel / Fax:098-893-9026
Email:jsds2014okinawa□gmail.com (□を@に変えて送信して下さい。)
*不在のことが多いので、可能な限りメールにてお問い合わせ下さいますよう、よろしくお願いします。

■大会会場における情報保障について:

□すべての一般研究報告、シンポジウム等に手話通訳とパソコン文字通訳がつきます。(磁気ループはありません)

*「障害学会大会報告の情報保障について」(現在、理事会で改訂作業中です)

■「印字」資料の提供について

一般研究報告、シンポジウム等の要旨原稿、総会資料等は、大会前すべてに本HPに掲載しますので、必要に応じて各自御用意ください。大会当日の紙媒体での販売・配布は原則として行いません。

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【2】一般研究報告の募集(自由報告・ポスター報告)

一般研究報告の申込みを締め切りました。

■応募期間:2014年6月30日(月)〜 8月1日(金)24時まで

■報告形態:

  1. 壇上での報告(1会場、報告時間15分+質疑応答を予定)
  2. ポスター報告

■応募方法:

□下記の「研究報告申込書」をダウンロードし、必要事項を記入の上、一般研究報告(自由報告)受付専用のメール・アドレス:jsds2014okinawa●gmail.com 宛(●を@に変えて送信)に、メールに同申込書を添付して送付してください。

□研究報告申込書: ワード版テキスト版 (どちらか一方を用いてください)

■注意事項:

□報告者(共同報告の場合は代表者)は、障害学会の会員でなければなりません。書類提出締切日までに入会申込みと2014年度会費の払い込みがなされている場合には応募が可能です。

   障害学会への入会手続きについてはこちら

□申し込み者には申し込み日から1週間以内に受領通知を電子メールにて返信します。返信がない場合は、上記のメール・アドレスまでご連絡ください。

□「壇上での報告」の希望者が多数の場合は、選考の上、「ポスター報告」に回っていただくことや、報告そのものをお断りすることがありますので、あらかじめご了承ください。

□(1)「壇上での報告」になるか、「ポスター報告」になるか、(2)「壇上での報告」の場合、どの日時になるか、等については、8月中旬を目安として、応募者にメール等にてお知らせします。「ポスター報告」が決定した方には、利用できるパネルの大きさ等について、併せてお知らせします。

□「壇上での報告」が決定した方には、情報保障のため10月24日(金)24時までに、メール等にて詳細報告原稿を提出していただきます(提出がない場合は、報告できないことがあります)。※詳細報告原稿は大会HPに掲載しません。なお、原稿中で図表を用いる場合、図表の要点がテキストデータでも理解できるよう工夫することを念頭に置いてください。

□その他、お問い合わせがある場合は、上記の自由報告受付専用のメール・アドレスにお願いします。

□大会報告の情報保障につきましては「障害学会大会報告の情報保障について」をご参照いただき、内容を充分理解した上で報告申し込みをしていただくよう、お願いします。

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【3】プログラム

檀上報告要旨、大会シンポジウムレジュメ、特別セッション資料等、総会資料等は、すべてHP上で公開されていますので、大会当日は必要に応じ印刷してご持参をお願いします。

■11月7日(金)理事会

■11月8日(土)

10:00受付開始

10:30−11:30 一般研究報告[1]
       報告2×30分

 1-1  山田裕一・石橋尋志・相良真央:研修・交流イベント「発達障害当事者会のリアル−闇がなければ光は見えない−」の実践

 1-2  相良真央:発達障害当事者会研修・交流イベント−当事者視点〜常識を再考し可能性を探る−

11:30−12:30 ポスター報告

◯大会事務局より 「ポスター報告 大会までの準備および当日の注意事項」(ワード・ファイル)

  臼井久実子・瀬山紀子:地方公共団体の障害者職員採用試験調査から−受験資格と合理的配慮の想定について

  菊池尚人:フランス等における障害者向け電子図書サービスの概要及び電子図書サービスにおける長期モデルの考察

  吉田ちあき:沖縄県の当事者運動−CILの成立と課題、その意義について

  吉田ゆか子・田中みわ子:インペアメントをもつ身体と笑い−バリ島における演劇実践を事例として

  宮崎康支:新聞記事データベースにみる発達障害とその周辺概念の変遷

  桐原尚之:実用性のあるディスアビリティ概念構築再考−−解消必要性による〈抵抗〉と〈制度〉の二元論批判

  権藤眞由美:障害女性と社会的ネットワーク

  高森明:魔女と障害者−医学的本質主義を超えて−

  山下幸子:障害者と介助者との関係を規定する要素について−「事業」と「運動」との間

  小川喜道:イギリスにおける福祉サービスの合理化をめぐる施策動向

  松原聡:障害者差別解消法とデジタル教科書

  松本理沙:障害者のきょうだいが持つ当事者性の変遷過程−「京都きょうだい会」の活動の分析から

  真下弥生:南太平洋地域における障害者スポーツ:障害者の文化活動と「支援」

  菅野紗穂里・杉野昭博:高次脳機能障害者と家族の地域生活における支援課題−家族の「語り」から

  青木一桂:交流及び共同学習の一例にみる障害者像の「ゆらぎ」から考える交流教育の可能性と課題

  石島健太郎:障害学を存立基盤とは何か??反優生思想とAbleism論の比較から

  千葉寿夫・杉野昭博:タイ・フィリピンにおける障害者運動の展開と政策への関与

  打浪(古賀)文子・かどやひでのり:ノルウェーにおける情報保障−活字媒体『クラール・ターレ』について

  中根成寿:障害者総合支援法における地域系サービスの支給時間・利用率調査

  長谷川唯:スティグマを負わない健常者の障害学−−合理化される主体の条件

  【2014年9月15日報告辞退】天畠大輔:発話困難な重度身体障がい者の動画配信利用−障害学会第12回大会への提言

  土屋葉:障害者世帯への災害の中長期的な影響

  飯野由里子・西倉実季:「複合的」が意味するもの−−交差性概念に基づく「複合的な差別」の検討

  鈴木良:カナダにおける知的障害者入所施設の閉鎖運動の動向

    (12:30−13:00 昼休み)

13:00−14:00 開会あいさつ、総会


障害学会 第12回総会(2014年) 議事次第および資料

2014年11月8日/沖縄国際大学

【0】開会 13:00-13:10

[1]会長あいさつ(堀正嗣)

[2]議長選出

審議事項

【1】号議案「2013年度事業報告および会計報告」 13:10-13:25

[1]13年度事業報告

1. 第19回理事会(2013年9月13日早稲田大学)
2. 第10回大会(第11回総会を含む)の開催 (13年9月14~15日、早稲田大学戸山キャンパス)
3. 学会誌『障害学研究』第9号(2013年6月)の刊行
4. 第20回理事会(2013年12月7日早稲田大学)
5. 沖縄大会視察の実施(2014年3月6?7日 場所:沖縄国際大学他)
6. 第21回理事会の開催(2014年3月30日 場所:東京大学本郷キャンパス)
7. 第1回編集委員会の開催(2014年3月30日 場所:東京大学本郷キャンパス)
8. 第1回研究企画委員会の開催(2014年3月30日 場所:東京大学本郷キャンパス)

[2]13年度会計報告

1.13年度「学会」会計報告  ※表記「予算額→決算額」

【収入】

学会費 2,292,800円 → 2,472,000円(会員数543名、会費納入者数406名(74.8%)
12年度からの繰越金 4,467,522円 → 4,467,522円
利息 30円 → 60円
早稲田大会会計繰入 460,931円 ※1
収入合計 6,760,352円 → 7,432,413円

※1 (大会事前入金590,000円+大会本部立替129,069円(128,649円+振込手数料420円)

【支出】

事務局費用 450,000円 → 608,261円
理事会費用 550,000円 → 687,452円
大会補助費 500,000円 → 0円
大会情報保障費 800,000円 → 614,300円
編集委員会費 100,000円 → 0円
研究企画委員会費 0円 → 26,156円
学会誌発行制作費 2,173,400円 → 2,209,754円(第10号未払金981,200円含)
繰越金(予備費) 1,986,952円 → 3,286,490円
支出合計 6,560,352円 → 7,432,413円

以上の13年度会計報告については、2014年8月1日付で会計監査の松本理沙会員より承認を受けました。

2.障害学会第10回大会(早稲田大学)会計実績報告

【収入】 予算 実績 予算-実績
参加費(事前納付) 385,000円 415,000円 30,000円
参加費(当日納付) 170,000円 343,000円 173,000円
大会開催補助金(早稲田大学) 50,000円 70,000円 20,000円
小計 605,000円 828,000円 223,000円
懇親会費(事前納付) 160,000円 175,000円 15,000円
懇親会費(当日納付)   30,000円 30,000円
懇親会補助金(早稲田大学) 30,000円 60,000円 30,000円
小計 190,000円 265,000円 75,000円
雑収入(印字資料代)   4,000円 4,000円
収入計 795,000円 1,097,000円(A) 302,000円
【支出】 予算 実績 予算-実績
設営費 50,000円 95,760円 45,760円
人件費 300,000円 266,000円 ▲34,000円
シンポジウム謝金等 100,000円 24,000円 ▲76,000円
弁当・茶菓子等 80,000円 43,021円 ▲36,979円
雑費(文具代等) 50,000円 19,368円 ▲30,632円
小計 580,000円 448,149円 ▲131,851円
懇親会費用 180,000円 187,500円 7,500円
支出計 760,000円 635,649円(B) ▲124,351円

学会本会計繰入金(A)-(B) 461,351円※2
※2(振込費用420円を引いて460,931円を学会会計本体に収入として繰入)

以上の第11回大会(早稲田)会計報告については、2013年9月30日付で同大会会計監査の瀬山紀子会員より承認を受けました。

【2】号議案 「2014年度事業計画案および予算案」  13:25-13:40

[1]14年度事業計画案

1.理事会開催(2回開催)
  第22回理事会の開催(11月8日那覇市内)
  第23回理事会の開催の開催(日時場所未定)

2.編集委員会の開催(1回開催)
  14年度第1回編集委員会

3.学会誌『障害学研究』の発行 第11号(2015年5月)第12号(2015年度予定)

4.第12回大会・14年度総会の開催(11月9日~10日、於沖縄国際大学)

[2]14年度予算案

【収入】

学会費 2,347,200円(納付率80%([一般]381名+[割引]162名)
13年度繰越金 3,318,981円
利息 60円
収入合計 5,666,241円

【支出】

事務局費用 500,000円(理事選挙費用を含む)
理事会費用 550,000円(2回開催予定)
編集委員会 100,000円(2回開催予定)
研究企画委員会 300,000円
大会情報保障費 900,000円
大会補助費 500,000円
学会誌 1,181,200円→下記「学会誌支出内訳」※参照
予備費(繰越予定金) 1,635,041円
支出合計 5,666,241円

※学会誌支出内訳
第11号 982,100円(2200円×(406名+30冊)
制作費 200,000円 →テープ起こし代・審査員謝金など
学会誌支出合計 1,181,200円

報告事項

【1】研究企画委員会の設置について(堀) 13:40-13:45

【2】研究企画委員会活動報告(前田) 13:45-13:50

【3】編集委員会活動報告(星加) 13:50-13:55

【4】第12回大会について(松岡) 13:55-13:57 ・2015年10月下旬に関西学院大学にて開催の予定。

【5】その他(中根) 13:57-14:00

以上

※ 総会資料をダウンロードすることができます 障害学会 第12回総会(2014年) 議事次第および資料(ワード)


14:00−15:30 一般研究報告[2]
       報告3×30分

 2-1  阿地知進:割当雇用制度の限界と新しい障害者雇用への動き

 2-2  野村元延:障害者権利擁護としての所得補償 〜障害年金と生活保護の関係を考える〜

 2-3  安原荘一:精神障害者社会復帰政策−「病棟転換型居住系施設」構想成立の現時点から振り返って

15:40−17:40 【大会シンポジウム】「インクルーシブ社会 その理念と現実−沖縄における条例制定の経験を通して「障害学」を考える−」

シンポジスト
 堀 正嗣(障害学会会長・熊本学園大学) レジュメ(WORD)
 岡島 実(条例の会顧問(前共同代表)・弁護士) レジュメ(WORD) 資料1:条例の会作成条例案(WORD) 資料2:条例案解説からの抜粋(20条)(WORD) 資料3:各地条例の比較と評価(WORD) 資料4:沖縄県条例(WORD)
 長位 鈴子(条例の会代表・県民会議副議長・NPO法人イルカ代表) レジュメ(WORD)

コーディネーター:高嶺 豊(条例の会顧問・県民会議議長・前琉球大学)

※報告要旨の当日配布・販売は行いません。必要な方は事前に印刷する等してご持参ください。

障害学は、「理論」と「運動」という2つの位相の中で揺れ動いてきた。その中でともすればこの2つの位相は対立的に捉えられてきたように思われる。しかし、本来これらは対立的に捉えられるべきものなのだろうか。「障害学」の使命が、「障害」をめぐる社会の状況を分析・認識し、それを通してあるべき社会の姿を構想することにあるとすれば、「障害」に関わる「理論」も「運動」も、我々が「障害学」を分析道具として現実の社会状況に対峙しようとする際にとるスタンスの、異なる現れ方に過ぎないと考えるべきではないか。我々が追求すべきものは、そのような意味で「理論」と「運動」を包摂した障害学の「実践」のあり方ではないだろうか。

沖縄で昨年成立した「沖縄県障害のある人もない人も共に暮らしやすい社会づくり条例」の制定過程は、上記のような意味で、「障害学」研究にとって、興味深い素材を提供する。この条例の成立には、障害当事者を中心とする市民グループの5年間にわたる運動が大きな力となった。その過程では、「条例制定」という具体的な目標の下で、障害当事者を中心とする市民が、「ディスアビリティ」や「インクルーシブ社会」といった概念をめぐって実験的な議論を重ね、条例制定運動につなげていく動きが見られた。

本シンポジウムでは、沖縄における条例制定の経験を1つの素材として、「インクルーシブ社会」という障害学における中心的な概念に光を当てつつ、「障害学」が果たすべき役割について、研究の基本に立ち戻って検討する。まず障害学の主要概念を理論的に整理し直すとともに、条例制定運動の過程と結果において、それがいかに、どの程度実現し得たのかを検証し、「障害学の実践的課題としてのインクルーシブ社会」という視座から、「障害学」が持つ可能性を展望することを目標とする。

18:00−   懇親会

■11月9日(日)

9:00− 受付開始

9:30−11:30 一般研究報告[3]
    報告4×30分

 3-1  藤原良太・三井さよ:就学運動における「教育」と「介助」とは−−「関係」という視点からの検討

 3-2  橋本眞奈美:障害者介助の場における感情労働を超越する、関係性に基づく配慮へ

 3-3  SEINO:障害者に表現主題を置く人間学的芸術の社会的意義

 3-4  矢吹康夫:「戦い」は終焉を迎えたのか?−−ユニークフェイス運動のジレンマ

11:30−12:30 ポスター報告

    (12:30−13:00 昼休み)

13:00−14:00 一般研究[4]
    報告2×30分

 4-1  末森明夫・岡本洋・伊藤照美:『日本聾唖恊會創立恊議委員會記録』攷 −〈聾唖〉と〈聾〉における当事者性の相克−

 4-2  川島聡:障害者権利条約と障害のモデル

14:00−16:00 【大会シンポジウム】「同化と他者化、アイデンティティの語りと表象をめぐる問い−−本土/沖縄、健常/障害」

シンポジスト
 岸 政彦(龍谷大学) レジュメ(pdfファイル)
 倉本 智明(文筆業) レジュメ(pdfファイル)

コーディネーター
 前田 拓也(神戸学院大学)

※報告要旨の当日配布・販売は行いません。必要な方は事前に印刷する等してご持参ください。

2013年に出版された岸政彦氏の主著、『同化と他者化−−戦後沖縄の本土就職者たち』(ナカニシヤ出版)は、戦後、復帰前の沖縄から本土就職し、その後沖縄へUターンしてきた人びとがまさに「異口同音」に語る定型的な語り−−「本土はあこがれの場所であったし、本土の生活は楽しく差別もされなかったが、やはり故郷が恋しくなって、結局向こうには居着かずに戻ってきた」−−が、そもそも、いったいなぜどのようにしてそのように「定型的」になってしまうのかを検討した本であった。そこで見出されたのは、「戦後の本土就職で起きたことは、むしろ日本人になろうとして逆に沖縄に「アイデンティティのUターン」を招いてしまったという、矛盾するプロセス」。すなわち、「同化」(「日本人化せよ」)という権力作用が、結局は「他者化」(「沖縄人化せよ」)という矛盾を生み出さざるを得なかったという現実である。

「同化」を強いられる経験を経ることで、「自分はいったいなにものなのか」が問い直され、結果的に「他者化」が起こるということ。

このような事態は、障害学がもちうる関心に引きつければ、沖縄人のみならず、やはり多くの障害者たちがこの「健常者社会」で経験してきたことと同じ構造をもっていると言えるはずである。つまり、多数派の社会のなかに置かれた少数派の人びとがとる、支配的な社会への「折り合いのつけかた」の技法や、折り合いのつけかたそれ自体に含まれる問題性を考えることが、ここでは重要な課題となるだろう。

こうして、障害学と沖縄研究は、構造は似ているが出会ったことのない、しかし同時に、出会ったことはないが共通点の多い議論になるのではないか、といった期待をもつことができる。たしかに障害学では、「学」と「運動(体)」との緊張と協同の必要性が常に指摘され、また意識されてきた。では具体的にどのような「関係」が求められるのか?そこで、「沖縄」という「場所」にかかわる人びとから、障害学が学ぶべきところは多いだろう。

本シンポジウムでは、「現状の沖縄」の置かれている歴史的状況や位置と、それに対する沖縄研究のありかたが現状どのような関係になっているのか。そのうえで、岸氏自身がどのようなスタンスで「沖縄研究」と対峙してきたのかを通して、「アイデンティティの語りと表象」について考察していただく。
また、倉本氏には、「現状の障害者問題」というものが置かれている歴史的状況に対して障害学がどういう位置にあるか、どういう役割をはたせているのか(はたせていないのか)という一般的な議論はもとより、倉本氏自身が障害学を担う主体のあり方をどのようなものとして想定しているのかを整理し、語っていただこう。

こうして、本シンポジウムは、まずは「沖縄研究の現在」を糸口にしながら、同時にそこから逆照射するかたちで「当事者の学としての障害学」という問いの立てかたそれ自体を再考する機会を得るとともに、これまで出会ったことのない両者をこのように対比させることで、あたらしい議論が生みだすことを目指す。

16:00 閉会

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【4】大会参加費・懇親会費等について

■大会参加費

今大会は参加費の口座振り込みはなく、当日受付でお支払いただくことになりました。台風で学会が中止になった際、払い戻しの混乱を避けるというのが理由のひとつです。なお、学会当日は受付が混み合うことが予想されますので、おつりのないよう準備をしておいて下さい。ご協力よろしくお願いします。

□事前申込(9月30日(火) まで)
※非学会員は事前申込ができません。
一般会員 4,000円
割引会員 2,000円
※「割引会員」か否かは、月収15万円を一つの目安として、自己申告でお決めいただいています。

□当日申込
【障害学会会員の方】
 一般会員               5,000円
 割引会員(月収15万円以下の方、自己申告) 3,000円
  (「事前申込割引期間が終了しているため、これから参加申込される一般会員は5,000円、割引会員は3,000円になります。)

【障害学会会員以外の方】
 一般参加                 6,000円
 割引対象者(月収15万円以下の方、自己申告)4,000円
 沖縄在住の障害当事者で月収15万円以下の方、自己申告 2,000円

  ※障害学会への入会手続きについてはこちらをどうぞ

■懇親会費

□事前申込(9月30日(火)まで)
一般会員 3,000円
割引会員 2,000円
※懇親会費につきましても、今大会は、当日、会場受付にてお支払い下さい。懇親会に出席を希望される方は「参加申込書」の懇親会欄に○つけて送信をして下さい。なお、事前申込みをせず当日参加を申し込む場合は人数に余裕がある場合に受け付けます。

■大会参加費・懇親会費の事前申込・申し込み手続き

「一般会員」「割引会員」の別を確認の上、参加申込書に以下の項目を記入の上、大会メールもしくはファックスで事務局までお送り下さい。
*大会メールアドレス:jsds2014okinawa●gmail.com 宛(●を@に変えて送信)
*大会事務局FAX:098−893−9026 

□参加申込書: ワード版テキスト版 (どちらか一方を用いてください)

事前申込みの締切日は9月30日(火)です。

※介助者・通訳者の参加費・懇親会費について
? 大会参加費は純粋な介助者は無料、研究関心のある介助者は有料となります。懇親会については飲食しない介助者は無料、飲食する介助者は有料となります。純粋な介助者か研究関心のある介助者かは原則として自己申告でお願いします。介助者で有料となった場合は、他の参加者と同様の区分に従って参加費をお支払いください。

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【5】宿泊情報

■沖縄国際大学は宜野湾市にあります。那覇空港からのアクセスが悪いため、皆様にはご不便をおかけします。また、大学付近にはほとんど宿泊施設がありません。そこで、皆様には那覇市内のホテルをお奨めします。那覇市内にはリゾートホテルから民宿までたくさんの選択肢があります。

■那覇市内のホテルを選択する際、モノレール(ゆいレール)の駅の付近のホテルを選択すると移動が便利です。モノレールは那覇空港と直結していますし、古島駅と沖縄国際大学の間を学会用にチャーターしたバス(車いすのまま乗車可能)が走りますので、移動の不便さはだいぶ解消されます。
 ゆいレールHP:http://www.yui-rail.co.jp/
  * 古島駅⇔沖縄国際大学間 学会専用送迎バス(そらくる号) 時刻表(エクセル・ファイル)
このバスはどなたでも利用できます。また、市営バスを選択して移動する参加者との平等を図るためにお1人あたり1回340円いただく予定です。

【参考】
路線バス情報 <琉球バス交通・98琉大線・琉大駐車場行>
・乗車バス停 古島駅
・降車バス停 沖縄国際大学前 所要時間16分   運賃340円
  8時 18 39
  9時 15 36
 10時 23 40 55
 11時 55
 12時 25 53
 13時 25 55
 14時 25
 15時 06 27
 16時 09 52

■モノレール駅の中でも、「県庁前」「牧志駅」「おもろ駅」の3駅の付近に比較的ホテルが集中しています。

 【参考】障害者が利用しやすいホテル一覧 利用可能な設備の説明あり(エクセル・ファイル)

■レンタカーで移動するご予定の方はモノレール駅付近のホテルにこだわる必要はありません。沖縄は車社会ですので、車での移動は便利です。

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【6】その他

■昼食・買い物

□・11月8日(土)のみ大学学食もご利用いただけます。(日曜日は定休。)

  • 大学正門近くにコンビニ、中華料理店「亜洲飯店」、Hottomottoがあります。また、正門から徒歩3分のところに「かねひで」という地元スーパーもあります。
  • 大学付近は住宅街のため、他には飲食店がほとんどありません。予め昼食を持参することをお奨めします。もしくは、参加申し込みの際に弁当(400円程度;飲み物込み)を予約することができますので、ご検討下さい。(弁当の詳細が決まりましたら情報を更新します。)

□飲み物の自動販売機
 会場の13号館入口付近および13号館向いの体育館入口付近にあります。

□クロークはありません。各自で保管・管理をお願いします。

□大会用の公開LAN設備はありません。公衆回線をご利用下さい。

□タクシーは比較的利用しやすいです。会場からの移動に際しては、タクシー会社の電話番号を掲示しますので、ご利用下さい。なお、空港から大学までの移動時間は約40分(料金は3千円程度)です。

□書籍販売等ブース利用について

第11回障害学会沖縄大会の書籍販売等ブース利用申込みを開始いたします。

 販売をご希望の方は、タイトルを「第11回障害学会大会の書籍販売等ブース利用申し込み」としたE-mailにて、以下の項目をメール本文に記載し、jsds2014okinawa●gmail.com (●を@に変えて送信)宛まで申込み下さい。

申込み締切日:2014年10月24日(金)

折り返し、利用の諾否及び事前送付先住所等をご連絡いたしますので、ご確認ください。

ご質問等ございましたら大会メールアドレス(上記↑)にお問い合わせ下さい。

--------------------------------
「第11回障害学会大会の書籍販売等ブース利用申し込み」記入内容
--------------------------------
団体名(出版社名等):
目的:
代表者:
当日販売担当者:
連絡先(電話):
連絡先(携帯):
E-mail:
設置スペースの希望:  机   ケ  椅子   ケ   (注1)
書籍等の事前送付希望の有無:  ある(段ボール  箱) ・ ない  (注2)
 

(注1)
・書籍販売等ブースの設置場所は大会会場となる13号館3階です。準備の都合上、ブースの配置については大会事務局に一任ということでお願いいたします。
・設置スペースは、3人掛け長方形のテーブルを1ケ、椅子3脚を最小単位とします。それ以上のスペースをご希望の場合は、テーブル○ケ、椅子○脚と具体的にご希望をお伝えください。(スペースの関係でご希望に添えない場合がありますことを御了承ください。)

(注2)
・書籍等の事前送付がある場合は、会場事前搬入の都合上、各団体3ケまで、11月5日(水)必着をお守り下さい。よろしくお願いします。
・構内では宅配便の受け渡しができません。恐れ入りますが、大会終了後は大学正門向いにあるコンビニのご利用をお願いいたします。

■台風の影響への対応について
台風20号の影響で大会プログラムに変更等がありましたら、その都度大会ホームページでお知らせしますので、ご確認下さい。

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【7】障害学会第11回大会(沖縄大会)実行委員

青木一佳(沖縄県立泡瀬特別支援学校)
岩田直子(沖縄国際大学)
上原健二(沖縄女子短期大学)
大野純子(NPO法人沖縄県自立生活センターイルカ)
岡島 実(弁護士)
小林学美(琉球大学大学院、天久台病院)
鈴木 良(琉球大学)
高嶺 豊(NPO法人エンパワメント沖縄、前琉球大学)
根間洋治(沖縄県難聴・中途失聴者協会、天久台病院)
早坂桂之(NPO法人沖縄県自立生活センターイルカ、障がいのある人もない人もいのち輝く条例づくりの会)
宮城秀明(NPO法人沖縄県自立生活センターイルカ)
森川恭剛(琉球大学)
吉田ちあき(琉球大学大学院)

協力:沖縄国際大学人間福祉学科



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